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市民病院のPET−CT 休止後も保守費

 2021年10月23日 
 がん画像診断専門医の退職で赤穂市民病院が今年6月から運用を休止している精密検査機器「PETーCT」に関し、外部業者に委託している保守業務契約を月単位で解約できたにもかかわらず、専門医が不在になった後も4か月間にわたって保守委託料を業者に支払っていたことが明らかになった。この間に支払った費用は約870万円に上る。

 病院によると、専門医は5月末で退職。専門医が退職する見通しを市長に報告した4月中旬には、このままだとPETーCTを運用できなくなることを把握していたとみられる。しかし、病院が保守契約の解約に動き出したのは8月に入ってからで、実際に契約を解約したのは9月末までずれ込んだ。

 保守業務委託料は年額2613万6000円で月々217万8000円を支払う契約。中途解約の場合は「月割で精算した金額を支払う(1か月未満は切り上げ)」と契約書に明記されている。

 5月末で保守業務の委託契約を打ち切らなかった理由について、病院は「まずは運用を維持できるよう、後任の医師を探すことを優先した」と説明する。一旦解約して、後任医師を確保できれば再契約すればよかったのでは、との指摘には「一度保守を止めて再開した場合、保険請求の対象となる手続きに1か月以上かかる場合があるため、保守を継続した」とした。

 保守契約の「維持」から「解約」へと対応を変更した理由については、「年度途中の医師確保が難しいということが院内の共通認識となったため、8月から解約に取りかかった」とし、「段階を踏んで進めており、それほど遅かったとは思わない。本来なら来年3月末までだった契約を9月末に解約したことにより、約1300万円の費用を節減できた」と話している。
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関連サイト:
【関連記事】専門医不在でPET―CT休止 赤穂市民病院


掲載紙面(PDF):
2021年10月23日号(2435号) 1面 (8,724,503byte)
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[ 社会 ]


コメント

赤穂市の判断と対応に問題がある様には思わない。ただし、これから、このPET-CTをどう扱うのかには疑問がありますね。専門医もメドが付かない、保守・点検も解約したのですから、機器を売却して、赤字対策に移行してほしいですね。保守・点検もしない機器をいつ来るか分からない専門医のために室内保管してても、銭は生みませんからね。

10  4

投稿:ぬぬぬ 2021年10月27日

本当に患者のことを思っているのなら、6月から使えなくなる前に他の病院にお願いに行くべきではないですか?7月下旬に中央病院にお願いに行ったとのことですが、6月から7月下旬まではどうしていたのでしょうか?
市民への告知が10月になってからというのもおかしな話です。
1か月ですら空白を生みたくなかったというほど重要な検査機器なのであれば、あきらめずに後任の医師を探すべきではないでしょうか。

6  13

投稿:納得できません 2021年10月24日

そもそも自社の採算性さえよければいい「民間企業」と人の命を預かる医療機関では
比べること自体が嚙み合わない気がします。
民間企業であれば後任の採用が決まり次第などと言っていられますが、病院の方はまずは後任の医師を探すことを優先といった方針であり、再開の際に1ヵ月以上の手続きがかかることもあるならば、今回のケースは決してそれほど遅いとは思えません。
まあ、そもそも導入自体が本当に必要だったのか疑問です。

22  3

投稿:私も民間勤務ですが 2021年10月24日

医師不足は何年も前から問題になっていたので、病院も直ちに医師の確保が出来ないことは承知していたはずです。そもそも既に赤穂中央病院が導入済みのPET-CTを採算度外視で導入したことが間違いの因だったのではないでしょうか?全て赤穂市民の税金で賄われていることを忘れないでいただきたいです。

17  6

投稿:まぁこ 2021年10月24日

4月に専門医の退職がわかっていたのに8月から解約条件を確認って遅すぎる。民間企業なら4月の時点で委託先に確認→5月末解約→後任の採用が決まり次第保守再開が当たり前です。

8  22

投稿:民間企業総務部勤務 2021年10月24日

病院としてまずは医師確保、メドがたたなくなった時点で解約。6月から休止のものを8月に解約。特に遅いとは思わない。私もそう思う。病院ならまずは次の医師を探すのは当たり前だし、刀は常に磨いておくもの、高額機材のメンテを直ちに打ち切るなんてありえない。

45  10

投稿:納得 2021年10月23日

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