忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. 文化・歴史
  3. 記事詳細

中央義士会が理事長を解任

 2021年08月28日 
中央義士会が昨年12月に発行した会報
 元禄赤穂事件の研究機関「中央義士会」(本部・東京都中央区)で2000年から理事長を務めた中島康夫氏(80)が退任していたことがわかった。同会によると、今年5月30日の理事会で退任が決まったという。

 理由について同会は「老齢によるもの」としているが、関係者の話では、20年以上理事長を務める中島氏の運営に周囲の不満が高まっていたといい、理事会での緊急動議によって賛成多数で解任されたという。後任は「できるだけ早い時期に選任する予定」(同会)で、当面は副理事長の冨岡克氏(84)が理事長代理を務める。

 同会は1908年(明治41)に九州日報社長の福本日南(1857―1921)が福岡で開いた第1回義士会を契機に創始。1916年(大正5)に現在の名称で団体を設立した。終戦でGHQにより解散させられたが、4年後に活動を再開。渡辺世祐、井筒調策、佐佐木杜太郎といった歴代の赤穂義士研究者らが在籍し、『赤穂義士史料』『未刊新集 赤穂義士史料』などを出版した。赤穂義士会など全国9団体が加盟する「全国義士会連合会」の事務局も兼ねている。

 同会がこれまでに収集した資料群は中島氏が保管したままだといい、「史料は、中央義士会のものであり、中島氏個人のものではない。中島氏に対して会に返却するよう連絡している」と同会。一方、中島氏は「(史料は自身の)個人所有になっている。これからの中央義士会は、一枚の史料もなく運営していかなければならない」などと主張しており、資料の所有権をめぐる混乱が長引く可能性もある。

 赤穂義士会事務局は「今のところ、一切報告を受けていない」と困惑。関係者の間では「早く混乱を収束し、歴史ある中央義士会を健全に運営してほしい」と組織の立て直しの望む声がある一方、「私欲と権力のために内部分裂を起こした」と冷ややかな指摘も出ている。
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2021年8月28日号(2429号) 2面 (5,770,893byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。

1 2 3 4 5 6 7

今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 知事選支持表明、市民病院経営改善など 9・10日に一般質問←クトゥルフ(12/07)
  • 知事選支持表明、市民病院経営改善など 9・10日に一般質問←赤穂市民(12/07)
  • 知事選支持表明、市民病院経営改善など 9・10日に一般質問←擁護派でも批判派でもありませんが(12/06)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警