赤穂民報

関福大リレーコラム〜気持ちが合うということ(1月26日)

 第1回目に、毎年は自宅へ取り寄せていた坂越の牡蠣についてお伝えしましたが、昨年末、念願叶って漁港まで行くことが出来ました。カモメが飛び交う中、牡蠣をこの手にいただきその恵みに感謝しつつ、大変嬉しく帰途につくことができました。

 さて、子ども達は友達と居ることが大好きです。私は長年幼稚園で保育をしてきましたが、子ども達にとっての1番の学びは友達と居ることだったように思います。

 本当に簡単な遊びの中でも…例えば数人で手を繋ぎ輪になって「輪ゴムになぁ〜れ、クルクル輪ゴム、伸びて〜伸びて(手を伸ばし後ろへ下がる)パチンとはねた!(一斉に手を離し後方へ飛び跳ねる)」と遊ぶだけで、何がそんなに嬉しいのか?と思うほど、皆で笑い合い何度も繰り返して遊びました。

 大好きな友達と一緒に「これ、面白いね!」と共感していたのでしょう。そこで、大事に考えたいのは、このように友達と共感するためには幼い頃からの養育者のかかわりがあってこそだということです。

 ある時、寝返りが出来るようになったばかりの赤ちゃんに出会いました。何度もチャレンジしようとする赤ちゃんに「ヨイショ、ヨイショ、あれ?出来るはずなのに」とお母さんが赤ちゃんの気持ちを想像して声かけ。「お〜う、お〜う、もう少しだよ」と応援のお婆ちゃん。体でグッと踏ん張ってコロンと成功!「うわぁ〜出来た、出来たね!」とお母さんとお婆ちゃん。「ふぅ〜」と息をはきながらニコニコの赤ちゃん。「見て!見て!やったぁ〜上手でしょ!だね。」とお母さん。赤ちゃんは「そう!そんな気持ちだよ」と答えたり、話したりすることは出来ませんが"気持ちが合った,,と感じたに違いありません。

 このお母さんやお婆ちゃんとの何気ない気持ちのつながり"合ったね,,の嬉しさが、赤ちゃんの共感の源を支え、その後の友達との共感の喜びへ繋がっていくと思います。

(教育学部児童教育学科准教授・丸山眞理子)

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