赤穂民報

関福大リレーコラム〜子どもの心の成長への支援〜神出学園と山の学校(12月16日)

 兵庫県には、青少年健全育成のための県立の2つの施設、「神出学園」と「山の学校」があります。

 どちらも学校や社会に馴染めなかった経験をもつ15歳以上の子ども達のための施設で、心に元気を取り戻し、自分らしい生き方への第1歩を踏み出すための支援を行っています。皆さんにぜひ、私の携わってきたこの2つの施設を知っていただきたいと思いますので、紹介させていただきます。

 神出学園は、様々な体験を通じて自分を見つめ、自分の生き方を発見できるように支援する公立の宿泊型フリースクールです。寮生活が基本ですが、宿泊が難しい場合は通園から始め、徐々に宿泊できるよう支援しています。農園、料理、スポーツ、ミュージック、美術陶芸など様々な体験活動や友達との交流を通じ、自己肯定感や自己有用感を育んでいきます。ドイツのチロル風の学び舎、青々と広がる牧場、おいしい手作りの食事など、学園全体が癒しの空間となっています。

 山の学校は、15歳〜23歳の男子を対象とした全寮制の施設で、山や大自然をフィールドに、たくましく生きる力や、社会に貢献できる力を育てています。寮生活で基本的な生活習慣を身に着けるとともに、社会生活に必要な礼儀やマナー、林業や農業の基本等も学びます。研修旅行では、県外の林業や木材加工に関わる施設や企業を訪れ、働くことの意味を知る機会となっています。

 このような公立の施設があるのは、全国でも兵庫県だけです。どちらも1日体験ができます。詳しくはHPをご覧ください。

 4回の連載もこれで最後となりました。ご清覧くださった皆様、ありがとうございました。

(宮脇智子・看護学部講師)

   * * *

 次回からは教育学部児童教育学科の丸山眞理子准教授が担当します。お楽しみに。

(神出学園)

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