赤穂民報

コラム【陣太鼓】「市民の期待に応えます」は本当か?(3月7日)

 4年に一度の市議選が1カ月後に迫ってきた。定数減による激戦で自ずと有権者の関心も高まるのでは−との予想もあるが、今のところ期待通りではなさそうだ
 ▼それではいけない−と青年会議所(JC)が立候補予定者を招いて政策や理念を聴く、いわゆる「公開討論会」の開催を発表した。「“見える政治”を望む市民の期待に応えたい」と企画した
 ▼支援NGO「リンカーン・フォーラム」によると、これまで全国で開催された公開討論会は延べ1500カ所以上。地方議会議員選挙でも265回行われているという
 ▼どの開催も「考え方や人柄がわかった」などと有権者からは好評なのだが、出席しない立候補予定者もあるらしい
 ▼他地域で主催した人たちによると、表向きの理由は「他の予定がある」「時間がない」などだが、本音は「自分の地域さえ押さえれば当選できる」「大勢の前でボロを出したくない」という消極的なものだったという
 ▼前回の赤穂市議選では、本紙が当選者に政策や考え方のアンケートを求めたが、回答したのは24人中13人で、11人は回答がなかった。はたして今回の行事はどうなるか
 ▼「市民の期待に応えます」。選挙が始まれば候補者から決まり文句のように聞かれるこの言葉に偽りはないか。公開討論会はその第一関門にもなりそうだ。

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