赤穂民報

たいせつな友だち(2月22日)

 「たいせつな友だち」とは、どういう人を言うのでしょうか。
 絵本の著者、トミ・ウンゲラーが一羽のコウモリを主人公にして、いろいろと語りかけてきます。
 私は、なぜ「コウモリ」を主人公に選んだのかわかりません。
 コウモリは、絵本の世界でも、あまり好かれている動物とはいえません。ですから、コウモリが登場する絵本はあまりありません。
 この物語は、文字が少なく、ユーモアたっぷりの楽しい絵本ですが、なぜだか、私には著者の思いは理解できないのです。
 私も、コウモリのルーファスくんのように泥くさくて、意固地な自分を何度か変えようとしましたがダメでした。それは、自分への理解が十分ではないからかもしれません。
 絵本のページをめくりながら、ルーファスくんがタータロ先生という「たいせつな友だち」にめぐりあえたことをうらやましくも思います。
 ひょっとすると、私たちは、身近にいつ「たいせつな友だち」に気付いていないのかもしれません。そんな思いを感じました。
 * * *
 『コウモリのルーファスくん』○作/トミ・ウンゲラー○訳/いまえよしとも○BL出版

(『コウモリのルーファスくん』○作/トミ・ウンゲラー ○訳/いまえよしとも ○BL出版)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer