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チコのセネガル通信(7)ンドファン市のゴミ事情

2014年12月13日

  • ゴミ問題に関心を持っているンジャウ・ンジャイさん

    ゴミ問題に関心を持っているンジャウ・ンジャイさん

 今週の活動の中で一番の収穫は、ゴミ問題や農業といった環境問題の解決に興味と自分なりのアイデアを持つ人に出会ったことです。彼の名前はンジャウ・ンジャイと言います。現在これといった仕事はしておらず、市役所の前でいつも「アタヤ」というお茶を作ってはみんなに配っています。
 ここでは「ゴミ箱に物を捨てる」という習慣があまり根付いていません。水やジュースを飲んだら道にゴミを投げ捨てます。週に1度の定期市の後は特に町がゴミであふれかえっています。また、小学校2校を訪問したところ、どちらもゴミ箱が1つも設置されていませんでした。
 「ゴミを分別する」という習慣もありません。ゴミ収集車ならぬゴミ回収馬車は週に1回しか来ないので、家庭で分別したとしても、結局は一緒になります。ゴミを回収してもらうには住民がその都度お金を払わなければなりません。そのため、燃える・燃えない関係なくゴミに火をつける家庭も少なくありません。
 そのような現状に問題意識を持ち、「やりたいことがある」と私に話を持ちかけてくれました。彼のアイデアは、自分が稼ぐためというより市民の生活をより良くするもの、かつ町の環境に配慮したもので、とても興味深いものでした。お金や物を要求してくる住民が多い中で、自分のアイデアを形にするための協力を求めています。応援したくなりました。それを実現するために彼と一緒に勉強しながら少しずつでもプロジェクトを進めていきたいと思います。


チコのセネガル通信 ]

掲載紙面(PDF):

2014年12月13日(2115号)4面 (11,813,801byte)


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