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赤高ナイン熱戦譜(7)百本ノックは当たり前

2014年10月04日

  • 右から井石、木村、石橋=石橋増江さん提供

    右から井石、木村、石橋=石橋増江さん提供

 練習は授業が終わった午後3時ごろから。多いときには3〜4人のOBが顔を出し、監督の黒田とともにノックバットを振るった。
 高尾「100本ノックは当たり前。でも、ほんまに大変なのは、日が暮れてからなんや」
 守備練習ですでにヘトヘトになっている選手らに、黒田は「ベースランニング!」と号令をかける。ダイヤモンドを全力疾走して息が上がったところに「グラウンド10周!」。ただ走るのではない。腰に一貫目(3・75キロ)の砂袋をくくり付けて走るのだ。
 練習場は校舎が建っていた赤穂城跡本丸跡の南西側、現在の「花見広場」にあった。他の運動部がとっくに練習を終えて帰宅した暗闇の中を硬式野球部員たちだけが黙々と走った。
 すべての練習が終わると、時計の針が午後9時を回っていたことも少なくなかった。雨の日もグラウンドが傷まないフライの捕球や、校舎の階段を繰り返し駆け上がる脚力鍛練。一年間で練習がないのは「元日だけ」(木村)だった。
 とりわけ、選手たちが「あれは地獄だった」と言うのがシーズン前の冬季練習だ。(文中敬称略)


赤高ナイン熱戦譜 ]

掲載紙面(PDF):

2014年10月4日(2106号)3面 (10,753,835byte)


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