赤穂民報

メニュー 検索

木の音をきく

2014年08月30日

  • 『木の音をきく』 ○文/リーッタ・ヤロネン ○絵/クリスティーナ・ロウヒ ○訳/稲垣美晴 ○猫の言葉社

    『木の音をきく』 ○文/リーッタ・ヤロネン ○絵/クリスティーナ・ロウヒ ○訳/稲垣美晴 ○猫の言葉社

 いつのころからか、森と湖の国・フィンランドにあこがれていました。その国の絵本を久しぶりに手にしました。
 父親が亡くなり、遠くの町へ引っ越すことになった少女の物語です。木に耳を当てていると、父親との思い出が次から次へとよみがえってきます。心情がモノローグ(一人語り)でつづられ、少女の孤独感がひしひしと伝わります。
 私も、似たような体験を何度もしたので、少女の気持ちがいくらか理解されます。読み終えたとき、「フーッ」と大息をつきました。
 人生には、いつ何が起こるかわかりません。この苦しく悲しい体験を乗り越えるには、自問するなかから答えを見つけるしかないのです。
  * * *
 『木の音をきく』○文/リーッタ・ヤロネン○絵/クリスティーナ・ロウヒ○訳/稲垣美晴○猫の言葉社


絵本で世界を旅しよう ]

掲載紙面(PDF):

2014年8月30日(2101号)1面 (11,078,016byte)


テイクアウトカタログ

コメント

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。

取材依頼・情報提供 | 個人情報保護方針 | 著作権 | リンク | 会社概要