赤穂民報

メニュー 検索

“秦河勝作”と伝承の舞楽面を初公開

2008年07月19日

  • 初めて一般公開される「蘭陵王の面」など大避神社の宝物

    初めて一般公開される「蘭陵王の面」など大避神社の宝物

 “雅楽の祖”秦河勝を祭神に祀る坂越の大避神社(生浪島堯宮司)は7月25日(金)、「神社貴重宝物特別展」を開く。河勝の作とも伝わる舞楽面などを初めて一般公開。今後の公開予定はなく、稀少な機会となりそうだ。
 雅楽の曲目の一つ「蘭陵王」は中国の古事を基にした楽曲で、龍頭をあしらった華麗な面をつけて舞う。
 同神社所蔵の「蘭陵王の面」は縦33センチ、横20センチ。龍頭とあごの部分は欠損し、表面の塗装は剥落しているが、鼻しわや眼窩などにわずかながら金箔を残す。
 漆塗りの木箱に納められ、来歴を示す書付は残っていないが、同神社では、「河勝公が自ら彫ったか、聖徳太子から賜ったもので、1300年前の日本最古の面」と言い伝えられてきた。「みだりに人目に触れさせてはならない」との戒めから永く公になっていなかったが、8年前に来社した雅楽師の東儀俊美氏が専門書で紹介し、存在が知られるようになった。
 特別展では、東儀氏の鑑定で種別が明らかになった「採桑老の面」「二の舞の笑面」の旧蔵2面、1749(寛延2)年に天王寺方楽家が坂越の住人に雅楽の演奏や相伝を認めた「雅楽認可状」など計7点を展示する。
 生浪島宮司は「雅楽にゆかり深い当社の由来をうかがい知る機会になれば」と拝観を呼びかけている。
 拝殿で午後2時〜8時。雨天の場合は社務所。拝観無料。Tel48・8136


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2008年7月19日(1804号)1面 (7,343,690byte)


テイクアウトカタログ

コメント

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。

取材依頼・情報提供 | 個人情報保護方針 | 著作権 | リンク | 会社概要