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観光大使が『早わかり忠臣蔵絵本』

2013年12月07日

  • 12月14日発刊の『早わかり忠臣蔵絵本』

    12月14日発刊の『早わかり忠臣蔵絵本』

  • 『早わかり忠臣蔵絵本』を制作した赤穂観光大使・もりいくすおさん

    『早わかり忠臣蔵絵本』を制作した赤穂観光大使・もりいくすおさん

 「手軽に忠臣蔵に親しめる一冊を」と赤穂観光大使のイラストレーター、もりいくすおさん(48)=東京都港区=が『早わかり忠臣蔵絵本』(A6判横、60ページ)を書き下ろした。浪士が討ち入った日にちなみ、12月14日(土)に発刊される。
 漫画調の軽いタッチで描きつつ、歴史研究家の監修でマニアもうなずく完成度。場面説明に英訳も添えられ、幅広い層のファン開拓に役立ちそうだ。
 もりいさんは映画、ドラマから歌舞伎、講談、落語など、これまでに見た忠臣蔵作品は150本を超え、個人サイトで登場人物紹介や感想記などを発信。普及啓発への功績が顕著として、2年前に赤穂市から観光大使に任命された。
 完成した絵本は松の廊下の刃傷、吉良邸討ち入りのほか、講談や浪曲で人気が高い岡野金右衛門の「恋の絵図面取り」、赤垣源蔵の「徳利の別れ」といった逸話も含む24場面。過去に目にした名作の数々を画面構成の参考とし、人物配置や衣装の柄など細部にまでこだわった。各ページの説明は100文字以内の平易な文章で簡略にまとめ、巻末の解説を読めば詳しいストーリー展開を理解できるようになっている。
 「一つに絞れないほど見どころにあふれているのが忠臣蔵」と、もりいさん。絵の端々にマニアの心をくすぐる仕掛けを散りばめており、ビギナーだけでなく通にも楽しめる出来映えに仕上がった。「義士一人一人にスポットを当てた銘々伝、忠臣蔵の基となった元禄赤穂事件の絵本も描いてみたい」と早くも次回作の構想をふくらませている。
 初版500部発行で一部500円+税。赤穂市内では加里屋南の「忠臣蔵問屋わたや」(Tel42・1151)で販売している。


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掲載紙面(PDF):

2013年12月7日(2065号)1面 (12,079,121byte)


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