赤穂民報

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ネットの怖さ、保護者も知って

2012年10月31日

 ネット犯罪から子どもを守る意識を高めようと、加里屋の赤穂中学校(西川祐二校長)で31日、保護者向けインターネット学習会があり、校区内の民生委員や学校評議員などを含めて約80人が聴講した。
 「生徒を犯罪から守るためには、保護者の理解と協力が不可欠」と開催。9月に行った生徒対象の学習会に引き続き、兵庫県情報セキュリティサポーターの篠原嘉一氏(52)=三木市=を講師に招いた。学校が保護者全体へ呼び掛けてネット学習会を開くのは「赤穂市内では初めて」(市教委事務局)という。
 「インターネットの罠〜仕組みを知って被害を防ごう」と題した講演で篠原氏は、持ち主が気付かないうちに通話無料の電話サービスや通信機能付き携帯型ゲーム機からアドレス帳や個人情報が他人に取得されている実態を解説。自分の位置情報を特定されてストーカー被害に遭った事例や、過去にブログに投稿したコメントが恐喝材料に使われたケースなど具体的な被害を挙げ、情報漏えいを防ぐための設定方法を紹介した。
 「現代社会ではネットは避けて通れない。子どもを“無菌状態”で育てるのではなく、恐ろしさと正しい使い方を保護者から教えてあげて」と篠原氏。また、「親との会話が少ないほどネットに依存する」と警鐘を鳴らした。
 講演を聴いた保護者の女性は「知らないことばかりで驚いた。うちの子も通信型ゲーム機を持っている。今夜しっかり話をします」と真剣な表情だった。


社会子供 ]

掲載紙面(PDF):

2012年11月3日(2012号)4面 (10,110,789byte)


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