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ハマウツボの“宝探し”

2012年06月11日

  • ハマウツボの種子を集めた高雄小の子どもたち

    ハマウツボの種子を集めた高雄小の子どもたち

 兵庫県絶滅危惧種Aランクの希少植物・ハマウツボの保全に取り組んでいる高雄小学校(有田次秀校長)の6年生児童23人が11日、学校そばの保護区で種子の採取活動を行った。
 ハマウツボはカワラヨモギに寄生する一年生植物。同校横の千種川河川敷は県内で2カ所しかない生息地の一つで、平成15年に自生が確認された。その翌年から地域住民らでつくる「高雄地区水辺づくり協議会」と学校が連携して保全に着手。6年生の環境学習に取り入れている。
 紫色の花が咲き終わる梅雨入り時分が種取りの適期。子どもたちは約5000平方メートルもある保護区内を前屈みになってくまなく歩き、枯れて赤茶色になった土筆状の花茎を探した。
 昨年よりも80株近く多い約480株を確認。一部を摘み取り、花弁の中に実った子房を採集した。子房は一株につき10粒ほどあり、形も大きさもイネもみのよう。一粒に100個以上の種子が詰まっているという。
 集めた子房は児童たちがそのまま保護区内に種まき。腰をかがめて熱心にハマウツボを探した中村翼君(11)は「宝探しのようで面白かった。来年は今年以上に多く育ってほしい」と話していた。


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掲載紙面(PDF):

2012年6月30日(1996号)4面 (10,233,638byte)


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