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地域が守るハマウツボ

2012年05月19日

  • 高雄の千種川河川敷で今年も咲いたハマウツボ

    高雄の千種川河川敷で今年も咲いたハマウツボ

 兵庫県絶滅危惧種Aランクの希少植物・ハマウツボの自生地として知られる高雄の千種川河川敷で19日、自然観察会があり、約60人がかれんな紫色の花を探した。
 ハマウツボはカワラヨモギの根に寄生する一年草。毎年5月ごろ、つくしのような花茎を伸ばし、穂先に紫色の花をつける。県内では高雄の他に成ヶ島(洲本市由良町)にしか自生していない。地域住民らで作る「高雄地区水辺づくり協議会」が平成16年に保護区域を区画した。
 観察会は開花時期に合わせて毎年実施している。今年は例年より生育が遅く、茎の高さは10センチ程度。2〜3センチほどの小さなものもあり、参加者たちは誤って踏みつけることのないように地面に目を凝らした。
 「ひょうご森のインストラクター」の堀田品子さんによると、昨年と同程度の約400本を確認。植物観察が趣味の多田昭夫さん(76)=加古川市=は「標本でしか見たことがなかったので、よい機会になりました。地域のみなさんによって貴重な自然が守られていることがすばらしい」と感じ入っていた。


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