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歴史博物館が展示替え、初公開の浮世絵

2012年04月28日

  • 勝川春章画「初代中村仲蔵の大星由良之助」

    勝川春章画「初代中村仲蔵の大星由良之助」

 上仮屋の赤穂市立歴史博物館(坂本敏克館長)は2階義士コーナーの一部展示替えをこのほど行った。義士書状や忠臣蔵の浮世絵など21点を入れ替え。初めて公開される品も含まれている。
 初公開品は2点。浮世絵「初代中村仲蔵の大星由良之助」(勝川春章画)は安永5年(1776)の細判錦絵。作者は役者を写実的に描く様式を確立した勝川派の祖。初代の中村仲蔵演じる大星由良之助が判官形見の刀を握りしめて仇討ちの決意を示す場面を全身像で描いている。
 もう一点は、名取春仙画「六世尾上菊五郎 早野勘平」。「仮名手本忠臣蔵」五段目の勘平を大首絵で描いた昭和初期の木版彩色摺版画で、当時人気を呼んだ連作の一枚という。
 義士の書状では、菅谷半之丞と三村次郎左衛門の自筆をそれぞれ公開。三村の書状は討ち入りを間近に控えた元禄15年12月11日に知人へ差し出された暇乞い状で、故郷へ残した老母を切々と案じる文面が胸を打つ。
 午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)。水曜休館。入館料は大人200円、小・中学生100円。Tel43・4600


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2012年4月28日(1989号)3面 (7,216,921byte)


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