赤穂民報

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言葉の壁越えて看護師合格

2012年03月31日

  • あこがれのナース服を手に国家試験合格を祝福される陳偉さん(中)と王セイさん(右)

    あこがれのナース服を手に国家試験合格を祝福される陳偉さん(中)と王セイさん(右)

 中国の医療機関と学術交流を続けている医療法人伯鳳会・赤穂中央病院の留学生受け入れで3年前に来日し、日本の看護専門学校で学んだ陝西省出身の女子学生2人が26日に結果発表された看護師国家試験で一発合格。「あきらめずに、がんばってよかった」とうれしい笑顔を見せている。
 合格したのは、陳偉さん(26)と王セイさん(22)=セイはにんべんに青=。学校で日本語を専攻し、子どものころから“白衣の天使”にあこがれた2人は、同病院の留学生募集に志願。多数の応募者の中から選ばれて平成20年12月に来日した。病院寮などで共同生活を送りながら西神看護専門学校(神戸市西区)を卒業。初めて挑戦した先月19日の国家試験で見事に合格点をクリアした。
 日本語と医療用語の難しさにくじけそうになったときもあったが、周囲の支えと互いの励まし合いで帰国を留まった。和食に慣れずに「食パンに唐辛子を塗って食べていた」という苦労も今では笑って振り返る思い出話になった。
 4月から同病院に着任する2人は「信頼されて、頼られる看護師になりたい」(陳さん)「お世話になったみなさんに恩返しするつもりで頑張ります」(王さん)と上達した日本語で抱負を話した。


社会 ]

掲載紙面(PDF):

2012年3月31日(1985号)4面 (6,399,801byte)


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