赤穂民報

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看護師ランナー、発作男性を救命

2011年11月19日

 13日に開催された「第1回赤穂シティマラソン」の競技中、発作で倒れて心肺停止状態になった男性走者が、参加ランナーと観客の迅速な処置によって命を救われていたことがわかった。大会実行委員会は人命救助の功績に対して表彰を検討している。
 実行委によると、発作を起こしたのはハーフマラソンに出場していた姫路市内の50代男性。「数日前から体調を崩していた」といい、ゴールまで残り2キロに差し掛かった午前11時過ぎ、加里屋南のお城通りで突然倒れた。
 真っ先に駆け寄って心肺蘇生を始めたのが沿道で選手を応援していた山手町の主婦、糟谷幸子さん(35)。そこにランナーとして後続を走っていた大阪市北区の藤田和子さん(24)がレースを中断して協力し、さらに近くにいた黒崎町の福祉施設職員、東祐一郎さん(41)が加わった。
 実は、藤田さんは現職の看護師。糟谷さんは元水泳講師でライフセーバーの資格があり、東さんも救命講習経験の持ち主だった。3人による懸命な心肺蘇生の結果、男性は呼吸と脈拍が復活した。
 現場に居合わせた人の話では、救助活動の軸となった藤田さんは「しっかりしてー」などと声をかけながら一心不乱に人工呼吸。男性の意識が戻ったのを確認すると、「ご協力ありがとうございました」と周囲に一礼し、近づく救急車のサイレンの中、名乗ることなく颯爽と競技に復帰していったという。
 一命を取り留めた男性は市内の病院で治療を受けて同日中に退院。ともに大会参加していた家族と一緒に帰宅できた。大会本部は現場の通過時刻からゴールタイムを予測し、ウエアの特徴などで救助者の一人が藤田さんであることを特定。男性が順調に回復したことを本部から聞いた藤田さんは「よかった」と涙を流して喜んだという。
 実行委は「3人のおかげで尊い人命を救っていただけた。特に、競技中だったにもかかわらず救命活動に尽くしてくれた藤田さんには頭が下がる。本当にありがとうございました」と感謝している。


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掲載紙面(PDF):

2011年11月19日(1967号)4面 (10,672,352byte)


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コメント

数日前から体調を崩していたのなら参加しないでほしい。
いい年なんだから、家族や周りの人に迷惑をかけないようにしてもらいたい。

ただ、救助に駆けつけた人の行動力はすばらしい。

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投稿:にゃんにゃん 2011年11月28日


マラソン大会で心肺停止した人を、応援していた主婦やランナーが助けたとのこと。本当に素晴らしいと思います。
市当局も、ビッグイベントで死者を出さなかったことで、感謝感謝でしょうね。
ただ、この記事を見て、気になったことがあります。
見出しは「看護師ランナー、発作男性を救命」です。確かに、看護師さんや男性、主婦など皆さんの力で救命できたのでしょうね。
でも、一番の功労者は、真っ先に駆けつけて心肺蘇生を始めた主婦だと思うのです。
人の命と向き合うことの少ない主婦が心肺蘇生を始めることって、すごく勇気のいることだと思います。
新聞的には「ランナーがレースを中断して救命した」ことの方がインパクトのあることなのかもしれませんが、ここは「勇気のある主婦、ランナーの命を救う」「おみごと、赤穂市民も捨てたものじゃない」など、赤穂市民を誉めてあげましょうよ!
聞くところによると、この主婦は必死で心肺蘇生を行い、救急車が来たあとは、わんわん泣いていたそうです。
とても怖い中で頑張ったんだと思います。
観光都市を目指す赤穂だから、市民の勇気を称えませんか?
もちろん、主婦や男性を絶賛しているのは、記事を読むと良く分かるのですが・・・。

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投稿:市民を誉めよう 2011年11月27日


赤穂市の表彰制度に「水難救助等人命の救助に献身的に尽した者」につつじ賞があるので、その対象になると思います。

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投稿:つつじ賞 2011年11月21日


他人が倒れていても関わりたくない一心で避けて通る国と違って
さすが日本!って感じがします
検討なんてしないで人命救助の表彰でも何でも
あげれるものは素早くあげてください

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投稿:検討なんていらない 2011年11月19日


>真っ先に駆け寄って心肺蘇生を始めたのが沿道で選手を応援していた山手町の主婦
とありますが、係員は何やってたんだ?

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投稿:ほっとけない! 2011年11月19日


看護師さんのがんばりに頭がさがります。
赤穂市民を代表してお礼を申し上げます、ありがとうございました。
無茶はしないで、マラソンは楽しみましょう

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投稿:生還おめでとう 2011年11月19日


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