赤穂民報

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3代続けて晴れの頭人

2011年10月16日

  • 赤穂八幡宮の神幸式で3代続けての頭人となった市下宙弥君。肩車している清水康平さんの右側が孝祐さん

    赤穂八幡宮の神幸式で3代続けての頭人となった市下宙弥君。肩車している清水康平さんの右側が孝祐さん

 尾崎の赤穂八幡宮で16日、秋恒例の神幸式が行われ、小学教諭の市下望(いちした・のぞみ)さん(36)の長男・宙弥(ひろや)君(3)が祖父から3代連続となる頭人を務めた。
 同神社の頭人は各自治会が8年ごとの持ち回りで担当し、3歳男児が役目を受け持つ慣例。頭人を出した田中町自治会は「親子連続でも珍しく、3代は聞いたことがない。とてもめでたい」と町を挙げて喜んだ。
 赤穂城完成を祝って寛文元年(1661)に始まったとされる神幸式。頭人行列はそのメーンを飾る。特定の家から頭人が選ばれた「個人頭」から昭和40年代中頃に「町頭」へ移行。8年に一度の当番年に年頃の男児がいることが重ならなければ原則として頭人を受け持つことはできない。
 宙弥君の祖父・清水孝祐(たかすけ)さん(60)は昭和33年に、孝祐さんの長男で宙弥君の叔父にあたる康平さん(29)は同60年にそれぞれ頭人を経験。そして今年、孝祐さんにとって初孫の宙弥君が晴れの大役を担い、康平さんは“頭人担ぎ”を引き受けた。烏帽子、はかまは孝祐さんから代々使ってきたものだ。
 「自分は雨の中を担がれた記憶がある。きょうは好天でよかった」と孝祐さん。顔を白く塗って役に扮した康平さんは「亡くなった宙弥のひいおばあちゃんは祭りが大好きだった。一番喜んでくれているはず」と甥っ子を高々と肩車していた。


街ネタ ]

掲載紙面(PDF):

2011年10月22日(1963号)3面 (6,838,440byte)


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