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「健康川柳」で年間大賞

2011年01月29日

  • 「近藤流健康川柳」で年間大賞に輝いた三宅秀和さん

    「近藤流健康川柳」で年間大賞に輝いた三宅秀和さん

 心身の健康や幸せな生き方などをテーマに毎日放送ラジオと毎日新聞が募集する人気川柳コーナー「近藤流健康川柳」で、御崎の三宅秀和さん(63)の「しそこねた話を月にして帰る」が2010年の年間大賞に輝いた。3万句を超える投句数の中から選ばれた栄誉に三宅さんは「感激した。えらいことになった」と喜びとともに驚きを隠せないでいる。
 三宅さんは「三宅一歩」の柳名で「少なくとも毎週3句は応募する」という同コーナーの常連投句者。昨年7月に通算2度目の月間賞を獲得し、年間大賞候補にノミネートされた。
 表彰の発表は23日に大阪市北区の中央公会堂であった「ファンの集い」で行われた。「まさか自分が選ばれるとは思ってなかった」という三宅さんは司会者に作品と名前を読み上げられても気付かず、そばにいた妻・節子さん(59)に「お父さん、呼ばれてるよ」と腕を揺すられ、ようやく受賞を知った。
 47歳のとき病が原因で失明した三宅さんは、話し相手の口元が見えないことから言葉を発するタイミングを取りづらく、自分の言いたいことを胸に収めたままになることがあるという。受賞作は、「話せへんかったことは、お月さんに聞いてもろたらええか」という気持ちの切り替えから生まれた。
 表彰会場では、川柳を通して知り合った投句仲間が次々とお祝いに駆け寄ってきてくれた。「川柳のおかげで、それまではなかった楽しみが広がった」と三宅さん。「いい作品を作ろうという欲を捨てて、これからも感じたことをそのまま17音に詠もうと思っています」と穏やかに話していた。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2011年1月29日(1930号)1面 (12,074,172byte)


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