赤穂民報

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黒人奴隷と民話

2010年06月19日

  • 『おはなし おはなし』 ○作/ゲイル・E・ヘイリー ○訳/あしのあき ○ほるぷ出版

    『おはなし おはなし』 ○作/ゲイル・E・ヘイリー ○訳/あしのあき ○ほるぷ出版

 アフリカから黒人奴隷としてアメリカ大陸へ送られた人は、数百万人、いやもっと多いかもしれません。
 アメリカに送られてきたアフリカの人々の心の糧は何だったのでしょうか。そんな疑問をいだくようになってから数十年たってしまいました。
 一冊の復刊された絵本を読み、冷水を頭からあびせられた思いがしました。
 アメリカに送られてきた多くのアフリカの人々は、ふるさとアフリカで聞かされた民話や昔話を心のかてとしてくらしていたのだという事実を知ったからです。
 著者の小さな疑問が、こんな大きな問題に発展するなんて彼自身も想像していなかったと思います。
 黒人奴隷の人々の思いを知り、自分の歴史の認識の甘さを知らされました。
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『おはなし おはなし』○作/ゲイル・E・ヘイリー○訳/あしのあき○ほるぷ出版
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089


絵本で世界を旅しよう ]

掲載紙面(PDF):

2010年06月19日(1900号)4面 (8,233,057byte)


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