2008年04月02日
整備された二之丸庭園の表門
本丸城壁から見た二之丸庭園の表門。奥に見えるのが同時に整備された土塁
国史跡・名勝として復元と整備が進められている赤穂城跡の二之丸庭園で、“庭園の顔”となる表門がこのほど完成した。ゴールデンウィークに合わせて開門する予定。
表門は高さ3・4メートル、幅4・2メートルで、材質はヒノキ。門の両側に高さ2メートルの土塀が連なる。門柱に横木を渡した「冠木門(かぶきもん)」で、発掘調査結果と各地の大名庭園の事例を参考に設計した。
市が文化庁に許可申請し、昨年11月から約4カ月かけて整備。明治25年の千種川洪水で災害復旧のために石垣が取り去られたままになっていた二之丸北櫓台周辺の石垣・土塁も115年ぶりに修復された。事業費は合計約7120万円。
二之丸庭園は平成11年から3年かけて全面発掘調査が行われ、国名勝に指定された14年から本格的な整備に着手した。市は「表門は本丸と二之丸をつなぐ大切な位置。さらに整備を進めたい」と話している。
市教委は5月3日(土)・4日(日)に二之丸庭園「錦帯池」で屋形船遊覧を実施。表門も開門する。
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