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赤穂の書道家に“スペイン芸術顕彰”

2010年04月10日

  • スペイン芸術顕彰を受賞した木村聴風氏と出品作「炎」

    スペイン芸術顕彰を受賞した木村聴風氏と出品作「炎」

 スペインに本部がある芸術家審査機関、AMSC(アートメゾン美術評論家選考委員会)が「最近15年間で最も評価すべき芸術家」に贈る「スペイン芸術顕彰」を南野中の書道家、木村聴風氏(36)=本名・雅博=が受賞した。木村氏は「受賞の光栄に恥じないように今後も自分らしい作品づくりに精進したい」と喜びを語った。
 AMSCはスペイン国立プラド美術館の専属美術評論家、フランス芸術家協会の名誉会長らで平成8年に組織。昨年10月、マドリード国際会議場で設立15周年記念の展覧会「アートメゾン・ジャポン」を開催した。
 日本画、水墨、立体など5分野計327人が招待され、木村氏もその一人として2点を出品。一ジャンルにつき5人だけに贈られる「スペイン芸術顕彰」に審査員の満場一致で推薦された。
 木村氏は国内最大の書道家団体「創玄書道会」に所属し、名誉会長の金子聴松氏に師事。「文字と背景の調和」をテーマに表具も含めて一つの作品とするなど、固定観念にとらわれない自由闊達な作風で評価を築いてきた。創作活動を通して人脈も広がり、近く加賀友禅職人と共同制作する計画もあるという。
 「書の本場、中国で個展を開くのが夢」と語る木村さん。「作品には書き手の人生が表れると思う。力まずに今の自分を表現していきたい」と抱負を語った。
 「アートメゾン・ジャポン」出品作の一つ「加藤楸邨句」は11日(日)まで赤穂市立図書館で開催中の赤穂書道会展で展示されている。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2010年4月10日(1891号)1面 (8,508,854byte)


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