赤穂民報

メニュー 検索

「ぷくぷくほーむ」保護者らで存続

2010年03月20日

 運営難で閉鎖の危機を迎えていた農神町の民間託児所「NPO法人ぷくぷくほーむ」が4月以降も存続されることになった。創始者に頼るところが大きかった従来の運営を切り替え、今後は利用の保護者らが理事長以下役員を務める。公営アフタースクール(AS)でカバーし切れない子育て支援を補おうと、持続可能な自立運営を目指す。
 同施設は平成18年4月オープン。定員超過や条件不一致などでASに入所できなかった子どもたちの受け皿に役立ってきた。ゼミ研究の発展から施設を創設した岩本真佐子理事長=関西福祉大教授=が個人的に赤字を補てんするなど資金面で運営が苦しく、昨秋の時点で今年度末での閉鎖が持ち上がっていた。
 ASよりも1時間長い午後7時までの保育時間に助けられてきた利用者らが存続を模索。保育料改定、監督官庁への提出書類を自分たちで作成することによる人件費カットなど収支計画を見直し、従来の利用者数で維持できる目途を立てた。
 3月28日の総会で新役員と事業計画案が承認される見通し。月曜から金曜までの午後1時半〜7時という保育時間、学校から施設への送迎サービスを維持し、これまで小学低学年だった対象年齢を幼稚園児〜小6に拡大。定員25人で2〜3人のスタッフが常駐する。
 子ども2人を預ける40代の公務員女性は「家庭によって異なる保育ニーズに対応できる環境があることは大切」と施設の存在意義を語り、看護師の40代女性は「チャリティバザーなど安定運営のために自分にできることを頑張りたい」と責任感を話した。
 現在、新年度からの利用申し込みを受付中。定員になり次第締め切る。入会金5000円、施設費年5000円、保育料月1万3000円(父子・母子家庭は1万円)。時間外保育、一時預かりも可。夏休みなど期間保育も受け付ける。Tel43・2030


社会 ]

関連サイト:

【関連記事】 民間アフタースクールが閉鎖の危機

掲載紙面(PDF):

2010年3月20日(1888号)1面 (7,925,970byte)


テイクアウトカタログ

コメント

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。

取材依頼・情報提供 | 個人情報保護方針 | 著作権 | リンク | 会社概要