赤穂民報

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兄と弟と

2009年05月30日

  • 「ふたりのイワン」○再話/イリーナ・カルナウーホワ○訳/松谷さやか○絵/遠山繁年○偕成社

    「ふたりのイワン」○再話/イリーナ・カルナウーホワ○訳/松谷さやか○絵/遠山繁年○偕成社

 兄弟は、幼い頃から互いに競い合い、時には対立してけんかをしながら成長するのです。この関係は大人になっても続いていると思います。
 兄弟関係について語っている絵本を探していたら、ロシアの民間伝承(フォークロア)で「ふたりのイワン」という物語がありました。
 金持ちで欲張りの兄と、貧しくて子どもが7人もいる弟が登場します。
 話の内容は「舌切雀」や「花坂爺」と似ているところもあります。
 貧しい弟が北風や太陽や吹雪に助けられる構想はわが国の昔話にないところです。
 読み終わった時、兄(姉)とは、弟(妹)とは、そして兄弟(姉妹)とは何だろうかと改めて考えさせられました。
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「ふたりのイワン」
○再話/イリーナ・カルナウーホワ○訳/松谷さやか○絵/遠山繁年○偕成社
   * * *
 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089


絵本で世界を旅しよう ]

掲載紙面(PDF):

2009年5月30日(1849号)4面 (8,920,813byte)


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