赤穂民報

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コラム【人とまちと猫の調和を目指して】(7)観光地から過疎地まで、陰ながら活躍する餌やりさん

2023年10月21日

 私たちのTNRや地域猫活動に協力してくださる餌やりさんが増え、赤穂市内、観光地から過疎地まで、協力的な餌やりさんとのネットワークが徐々にひろがっています。

 協力的な餌やりさんは、耳カットをしていない猫(不妊去勢手術をしていない猫)が縄張りに来ると、すぐに当会へ連絡をしてくれるので、その地域は野良猫の数が急増することはありません。陰ながら、地域で重要な役割を担ってくれています。

 そんな餌やりさんのお一人、Aさん。はじめは、「近所に飼育崩壊と噂のあるお家があり、そこからと思われる猫がやってくる」と、ご相談をいただきました。Aさんは忠実にその猫たちに餌をあげて慣らし、敷地内に猫のトイレも設置して、餌と糞尿の管理をきっちりとした上で、赤穂市の「飼い主のいない猫不妊去勢手術助成金」を使って、昨年3匹の飼い主のいない猫のTNRを実施しました。そして最近また新たに「オスと思われるキジトラとハチワレが縄張りにやってくる」と連絡を受けて出動。キジトラ君は無事に捕獲し地域猫になることができましたが、ハチワレ君は姿をあらわさなくなり捕獲できず…。今後もAさんとの連携は続きます。

 そしてもう一人の餌やりBさん。Bさんは自分が餌をあげている猫が子猫を産んでから、「子猫生まれてるよ。保護してくれるんでしょ。だってボランティアでしょ」と言ってこられるような、TNRにあまり理解のない餌やりさんでした。しかし2年近い年月の間にBさんは進化を遂げました。まず、新しい猫が餌場に来たら、早めに私たちに連絡をしてくれるようになりました。捕獲器を使いこなし、自分で捕獲できるようにもなりました。なんと最近では他の餌やりさんに猫の不妊去勢手術を勧めてくれているようなのです。

 AさんBさんに限らず、老若男女問わず、赤穂市ではTNRや地域猫活動に協力的な頼もしい餌やりさんが増えています。心強い限りです。



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掲載紙面(PDF):

2023年10月21日号(2526号)4面 (8,025,800byte)


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