赤穂民報

メニュー 検索

千種川の水生生物調査 種類数は6年連続減少

2021年07月09日

 千種川流域のライオンズクラブ(LC)が同川で昨秋実施した水生生物調査の報告書『千種川の生態 第48集』で、指標生物による水質判定では、3地点で水質が悪化した一方、5地点で改善がみられた。
 1973年から年1回続く調査。昨年8〜9月、宍粟から赤穂まで同川流域5市町の計44地点で延べ284人が参加して行われた。
 採集された水生生物に基づく4階級の水質判定では、13地点が「1」(きれい)、31地点が「2」(少しきたない)と判定。「3」(きたない)や「4」(大変きたない)と判定された地点はなかった。宍粟市と佐用町の計5地点で「2」から「1」に改善。反対に佐用町と上郡町の計3地点で「1」から「2」に悪化した。赤穂市内6地点(有年橋、北畠、高雄、下高野、加里屋川、大津川)はいずれも前回と変わらず「2」と判定された。
 採集された水生生物の個体数は、1地点平均96・2匹(前回76・1匹)で2年連続で増加。一方、種類数では1地点平均6・5種類(同6・8種類)で6年連続で減少した。
 調査に協力した「千種川圏域清流づくり委員会」の横山正さんは「千種川の水質は確かに良くなりつつあるが、豊かさを示す生物多様性は低下し続けている」と考察している。


社会 ]

掲載紙面(PDF):

2021年7月10日号(2424号)3面 (9,184,263byte)


テイクアウトカタログ

コメント

残念です

3 6

投稿:あ 2021年07月10日


※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。

取材依頼・情報提供 | 個人情報保護方針 | 著作権 | リンク | 会社概要