赤穂民報

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柔道部廃止の受け皿に 中学生にも門戸

2019年09月07日

  • 中学生にも門戸を開いた柔道場

    中学生にも門戸を開いた柔道場

 柔道部がない学校の生徒にも柔道を練習できる場を提供しようと、赤穂市内のスポーツ少年団や柔道教室などが中学生の練習受け入れを始めた。少子化で部活動が削減される傾向にある中、受け皿として期待される。
 市内中学校の柔道部をめぐっては、4年前に赤穂西が廃部。赤穂は2021年度で活動を停止する方針を決定しており、残るのは赤穂東1校のみになる見通しだ。市内には小学生以下を対象にした柔道のスポーツ少年団やクラブが4団体あるが、関係者の間では「中学生になったときに柔道を続けたくても続けられなければ、柔道離れが進んでしまう」との危機感が強い。
 そこで、4団体が呼応して今年度から中学生の練習参加に門戸を開いた。けがをした場合の保険対応など課題は残るが、赤穂市柔道協会が隔週開く練習会を合わせると、ほぼ毎日いずれかの道場で中学生が練習できる環境が整った。中学生は月謝や参加料不要で稽古で汗を流すことができる。また、学校の引率協力で中体連の大会への出場も可能だ。
 現在は4人の中学生が練習に参加している。塩屋の後藤麻彩(まあや)さん(12)=赤穂西1年=は「柔道は幼稚園から始めました。中学生になっても続けられてうれしい」と感謝。新田の有岡煌将(おうすけ)君(13)=赤穂西1年=も「大好きな柔道を続けられて幸せ。練習で力をつけて県大会で上位に入りたい」と意欲を口にした。
 古浜町の塩屋武道館を活動拠点とする塩屋スポーツ少年団では中学生の練習参加へ向け、交流のある日本製鉄柔道部から柔道場用の中古畳50枚を譲り受けて練習スペースを拡充した。柔道指導経験のある中学教諭らも指導に加わっているといい、団長の岩本隆志さん(37)=新田=は「多くの人が協力してくれていてありがたい。よりよい環境に近づけるために安全面も配慮していきたい」と話している。
 中学生が参加可能な練習場所は次のとおり。○印は隔週。問い合わせはTel45・7500(いわもと接骨院)。
 ▽月曜=塩屋武道館
 ▽火曜=新町青少年武道館、赤穂東中学校
 ▽水曜=○赤穂中学校、塩屋武道館
 ▽木曜=新町青少年武道館
 ▽金曜=○赤穂東中学校
 ▽土曜=○赤穂市民総合体育館、尾崎公民館
 ▽日曜=塩屋武道館


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掲載紙面(PDF):

2019年9月7日号(2339号)1面 (8,770,853byte)


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コメント

赤穂の地を離れ28年。先生方には大変お世話になりました。
各中学校の柔道部が廃止になっている事を知り、大変残念でなりません。
赤穂柔道協会の皆様のご尽力が柔道少年・少女の大きな希望となります。
昔のような柔道が活発な赤穂市になることを節に願います。

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投稿:うら 2019年10月11日


市民の世論に合わせた対応、いい流れだと思います。関係者の方GJです!

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投稿:理想的 2019年09月07日


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