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国展写真部で初の奨励賞

2019年06月08日

  • 佐々木英明さんの受賞作「エピローグ」

    佐々木英明さんの受賞作「エピローグ」

 国内最大級の美術公募展「第93回国展」(国画会主催)で、加里屋で「フォト工房シー&スター」を経営する佐々木英明さん(53)=姫路市飾磨区=が写真部奨励賞。自身初の入賞を果たした。
 受賞作のモチーフは、うち捨てられた白いビニール袋。昨年11月下旬、被写体を求めて街中を歩いていたとき、赤穂城の堀に浮かんでいるのを見つけ、シャッターを切った。薄汚れ、しわがついた袋に寄り添う落ち葉が悲哀感を引き立てている。「エピローグ」とタイトルをつけて応募した。
 国展は42歳の初応募から昨年まで10年連続で入選。3年前から「捨てられたものの『声なき声』がアートにならないか」と漂着物やごみを主題とした作品に取り組んでいる。
 「すぐれた写真家たちの作品には名画にも引けをとらないインパクトがある」と写真の魅力を語る佐々木さん。「自分も経験を重ねて、50年後、100年後に見た人が共感してもらえるような写真を撮りたい」と話す。
 佐々木さんの受賞作は国展大阪展(6月11〜16日、大阪市立美術館)で展示される。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2019年6月8日号(2328号)4面 (9,171,964byte)


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