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山本加代さんに日本書芸院「史邑賞」

2019年04月13日

  • 日本書芸院「史邑賞」を受賞した山本加代さん

    日本書芸院「史邑賞」を受賞した山本加代さん

 赤穂書道会前会長の山本加代さん(71)=塩屋、号・蘭逕=が日本書芸院の「史邑(しゆう)賞」をこのほど受賞した。
 山本さんは20歳で書道団体「墨滴会」の会員となり、第2代会長の廣津岱雲(1943−2011)に師事。自宅で書道教室を開きながら独自の書風を磨き、同会総務、読売書法会理事を務める。
 受賞作は中国・明代の詩人、朱大啓の漢詩「黄巖道中」を行草交じりで書した。横の展開が良く、流れのある運筆で迫力ある作品。コンクールへの出品では初めて紙を横長に使ったといい、「まさか賞をいただけるとは思っておりませんでした」(山本さん)と驚きを口にした。
 赤穂高校の書道部で長谷川光石さん(故人)の指導を受け、「いろいろな書体で自由に表現できるおもしろさを知った」ことが書道を長く続けるきっかけとなった。半世紀を超えた書歴について「教室で教えている以上は自分も上達しないといけない、という責任感で続けてきたようなもの」と振り返り、「弟子の活躍が何よりの励み。私も前を向いて頑張っていきたい」と話した。
 史邑賞は日本書芸院初代会頭の辻本史邑(1895−1957)にちなみ、最上位クラスの「一科審査会員」から出品された作品の中で特にすぐれたものに贈られる。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2019年4月13日号(2321号)1面 (5,016,304byte)


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