赤穂民報

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関福大リレーコラム・心も体もアクティブに深く学びましょう

2019年01月26日

 昨年度まで、小学校で教員をしておりました。体験や活動を通すと、子どもたちは知的好奇心を持って熱中し、深く学ぶと実感しています。六年生で博物館の見学や修学旅行に行った時には、遺跡を見て昔の人々の暮らしの様子を聞き、驚いたり感動したりしながら、生き生きと学ぶ様子を目にしました。大人が思っている以上に、実は子どもたちは学びたいと意欲を持っているのです。
 しかしながら、学びたいとは思っていても、教科書とノートだけでは面白くないものです。また、面白くないだけではなく、よくわからないのです。そこで必要となってくるのが体験や活動です。
 小学校で平行四辺形などの面積を学習する際には、公式を知るために、図形を切ったり動かしたりして、長方形など求め方を知っている形に変えます。最終的に公式を導くとともに、公式を知らない図形の面積を求める際には、知っている形に変えればよいのだとわかります。活動を通すからこそ、公式は意味を理解した上での知識となり、面積に対する新たな見方を得ることもできるのです。
 本学へ赴任して感じたことは、この赤穂の豊かさです。美しい海や歴史感じる街並みが地域の人々の穏やかな心の源であるのではないかと感じ、ご縁をいただいたことに感謝しております。
 素晴らしい自然の中で遊んだり、数々の偉人が活躍し発展させた歴史の舞台を訪ねて歩いたりして、子どもたちだけでなく大人も一緒に、赤穂を感じてみてはいかがでしょうか。NHKの朝ドラ「まんぷく」で萬平さんが学びに訪れた、有名な赤穂の塩づくりを見学し体験することも、体だけでなく心も頭もアクティブにする素晴らしい活動だと思います。机上の学びより深くものごとを考え感じ取ることができ、いつの間にか、楽しみながら新たな学びや発見を得ていることでしょう。(教育学部児童教育学科助教・服部紗代子)
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 次回は教育学部児童教育学科の山本博和教授です。お楽しみに!


かしこい子育て ]

掲載紙面(PDF):

2019年1月26日号(2311号)4面 (12,271,362byte)


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