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神輿乗せ和船が巡航「坂越の船祭」

2018年10月14日

  • 隊列になった和船が御旅所へ向かった「坂越の船祭」

    隊列になった和船が御旅所へ向かった「坂越の船祭」

  • 男衆が勇壮な練りを見せた「バタ板架け」

    男衆が勇壮な練りを見せた「バタ板架け」

  • 役目を終えて歓喜の声を上げる櫂伝馬組

    役目を終えて歓喜の声を上げる櫂伝馬組

 国重要無形民俗文化財「坂越の船祭」は14日、本宮の船渡御祭を行い、天幕や五色の吹き流しで装飾した和船11隻が御旅所のある生島まで坂越湾を巡行した。
 秦河勝を祭神とする大避神社の例祭で300年以上の歴史を持ち、平成24年に文化庁から国重要無形民俗文化財に指定された。
 神社を出発した神輿が浜に到着すると、神輿を船に乗せるための板を船へ渡す「バタ架け」が始まった。大勢の観客が見物する中、六尺褌を締めた男衆らが長さ約7メートルのバタ板を担いで浜辺を駆け回り、空に向けて立て掛けた板に登って会場を沸かせた。無事に神輿が乗船し、今年新調した櫂伝馬船2隻の先導で獅子舞を乗せた「獅子船」や頭人船などが縦一列になって御旅所へ向かった。
 初めて見物した塩屋の塩田郁代さんは「神輿を船に乗せるのが珍しい」と祭りの特徴に興味。写真サークルの撮影旅行で約10年ぶりに訪れたという京都府八幡市の高木彰三さん(75)は「前に来たときよりも観客が増えてにぎやかでした。どんな写真が撮れているか楽しみ」と帰りのバスに乗り込んだ。
 20歳から櫂伝馬組で祭りに参加している國土良幸さん(53)は今回初めて主舵を任され、「無事に大役を務められた。最高です」と仲間と高らかに万歳三唱した。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2018年10月20日(2297号)3面 (6,472,966byte)


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