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車椅子降りて海へ 障害児がシュノーケル

2018年08月21日

  • スタッフがサポートして行われたシュノーケル体験

    スタッフがサポートして行われたシュノーケル体験

 御崎の大塚海岸で海洋体験スクールを開くNPO法人「海っ子倶楽部」(三島正嗣代表)は19日、シュノーケル体験を希望する身体障害児を受け入れた。加里屋の「はくほう会医療専門学校赤穂校」の学生らがボランティアでサポートした。
 神戸市西区の障害児入所施設「おおぞらのいえ」から高校1年の多母髪(たぼがみ)大気君(16)、中学3年の太田龍樹君(15)ら3人が来穂した。
 陸上での移動は学校で介助研修を受けている学生ボランティアが担当した。海では1人に対して2〜3人のダイバーがつき、両脇を補助。参加者らは安定した姿勢でシュノーケルを楽しんだ。
 多母髪君と太田君は両足などにまひがあり、普段は車椅子を利用している。シュノーケル体験には一昨年から3年連続で参加。回を重ねるごとに慣れ、今年は昨年よりも余裕を持って海へ入ることが出来た。
 約40分間の体験で太田君は「魚が見えた」と大喜び。多母髪君はクラゲにあごを刺されたが、「とっても楽しかった。来年も参加したい」と元気に話した。
 身体障害児のシュノーケル体験が可能なマリンスクールは全国的にも珍しく、同団体は本人と保護者との事前面接で障害の程度や意向を確認した上で受け入れの可否を判断。三島代表は「今後も希望があれば慎重に準備した上で受け入れたい」と話している。


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掲載紙面(PDF):

2018年8月25日(2290号)4面 (7,246,268byte)


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