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身体障がい者水泳 近畿選手権で大会新

2018年07月07日

  • 近畿大会で優勝し、日本選手権への出場も決めた古川修哉さん(左)と吉川真澄さん

    近畿大会で優勝し、日本選手権への出場も決めた古川修哉さん(左)と吉川真澄さん

 水泳の第29回近畿身体障がい者選手権(6月30日、こうべ市民福祉交流センタープール)で、光都スポーツクラブに所属する赤穂市在住の2選手が大会新記録で優勝。12月に三重県で開催される日本身体障がい者選手権への出場も決めた。
 S8クラス(片上腕切断など)で出場した大町の古川修哉さん(21)は男子25メートル背泳ぎを23秒93で連覇。昨年大会でマークした大会記録(26秒29)を自ら塗り替えた。東浜町の吉川真澄さん(58)はS6クラス(中等度の片麻痺で麻痺側上肢に重度な制限があるものなど)の女子25メートル背泳ぎで35秒61の大会新記録で優勝した。
 両選手は50メートル自由形にも出場し、古川さんは46秒88で5位、吉川さんは1分2秒89で1位。ともに日本選手権の標準記録をクリアした。
 古川さんは3年前に仕事中の事故で右上腕を切断。光都SCがある兵庫県立西播磨総合リハビリテーションセンター(たつの市新宮町光都)でリハビリ中にコーチから声を掛けられ、水泳を始めた。吉川さんは5年前に脳出血を発症。68歳でパラリンピック・リオ大会に出場した卓球の別所キミエ選手の姿に感銘を受け、中学3年まで競技していた水泳を再開した。
 2人を指導する末政博文コーチは「水泳経験がある吉川さんは体幹が出来ている。古川君は練習次第で全国レベルの選手になれる」と語り、日本選手権での活躍に期待を寄せる。
 「練習はしんどいけれど、ベストが出たときはうれしい。いつかは全国大会で大会新記録を出したい」と古川さん。吉川さんは「お医者さんからは『車椅子での生活になる。言葉を話すことも難しい』と言われていたので、今こうして泳げることに感謝しています。夢は個人メドレーに出場すること」と笑顔で話した。


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