赤穂民報

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関福大リレーコラム・思い立ったが吉日、吉時?

2017年12月23日

 「もういくつ寝るとお正月」です。来年はいい年になりますように、と誰もが願ってお正月を迎えます。年が新しく代わるとともに、気持ちも新しくなります。
 それを後押ししてくれるのがカレンダー。1月から始まり、その最初が1日。暦も新しくなり、それとともに「ようし、今年こそは」と気持ちも前向きになるからです。
 そこで「今年こそは、何を目標にするのか」を考えて、書き出してみましょう。
 私なら、今年こそは腹八分目にして食べ過ぎないようにしよう、アルコールも調子に乗らず控えめにしよう、原稿や仕事は締め切り間際の前に取りかかって迷惑をかけないようにしよう、まわりにおだやかで暖かい言葉遣いをしよう、すんでしまったことに心を置き過ぎないようにしよう等々、たくさん出てきます。
 子どもたちや家族と話し合って、お互いに確認し合い、紙に書いて張り出したり、カレンダー等に書き、相互に励まし、チェックし合って実現をめざすと効果的です。私は手帳に書いて、密かに努力するようにしています。がんばっているとは恥ずかしくて言えないから、口笛を吹きながら飄々と密かにがんばる、これを主義としています。やり方はどうであれ、自分を振り返り、成長や成熟の課題を掲げ、めざして努力し続けなければならないのは何才になっても大切なことです。
 このような自分を振り返っての頑張りの契機は、お正月だけではありません。その都度、その都度、必要に応じ、明日からはがんばろう、これまでの自分とはきっぱりさよならしようと決めたときが契機、好機、吉日、「思い立ったが吉日」です。
 自分らしくないネガティブな感情との決別にも、この「思い立ったが吉日」が効果的ですが、吉日と言わず、今まさに思い立ったこの瞬間こそからが大切なので「思ったが吉時」と言うべきかもしれません。毎日が吉日、毎時が吉時と、身の程知らずにぐんぐん成長し続ける、そんな子どもたちに育つことを願い、お手本として、まずそのような親の姿を見せてやる一年にしませんか。
 自分のためだけではなく、子どもたちの成長を願って、お手本としてのがんばる姿を見せる。誰かのためにがんばる方が、自分のためにがんばるよりエネルギーが出て持続するものです。「男子三日会わざれば、刮目して見よ」という語がありますが、男子だけでなく、女子も、老若男女すべてに適用するものです。(加藤明学長)

掲載紙面(PDF):

2017年12月23日(2259号)3面 (11,696,060byte)


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