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秋晴れに「坂越の船祭」外国人も初参加

2017年10月09日

  • 「バタ架け」で板に上り、観客の歓声に応えるボールドウィンさん

    「バタ架け」で板に上り、観客の歓声に応えるボールドウィンさん

 国重要無形民俗文化財の「坂越の船祭」は8日、本祭の船渡御祭があり、大勢の見物客が浜で見守る中、色とりどりののぼりなどで装った和船11隻が秋晴れの坂越湾を巡航した。
 舟で坂越に流れ着いたとの伝承がある秦河勝を祭神とする大避神社の祭礼。お旅所のある生島へ神輿を船に乗せて往復する海上渡御は300年以上の歴史があり、平成24年に国の重要無形民俗文化財に指定された。
 船団を先導する2隻の漕船に乗る「櫂伝馬組」約30人には2年前に日本人女性と結婚して御崎で暮らすアメリカ出身のコーディ・ボールドウィンさん(30)が外国人として初めて参加。赤いはっぴと白いふんどし姿で懸命に櫂を漕いだ。祭りの見せ場の一つである「バタ架け」では仲間たちの支えで斜めに立て掛けられた約7メートルの木板のてっぺんに上り、会場を沸かせた。
 ボールドウィンさんは義父が経営する水産物卸「船曳商店」に勤務。坂越にはカキの仕入れでよく訪れることから祭りへの参加を誘われた。
 大学時代に東アジアの歴史文化について研究したボールドウィンさんは「一列になって船が進むのを見たときに一番感動した。(筋肉痛で)体は痛いけど、めっちゃ楽しかった」と上手な日本語で興奮を語った。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2017年10月14日(2249号)4面 (13,725,790byte)


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