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「くぼっち先生」久保良道さん逝去

2017年10月07日

  • 100カ国目の絵本が届いて笑顔の久保良道さん=平成24年6月

    100カ国目の絵本が届いて笑顔の久保良道さん=平成24年6月

 自宅に私設の絵本図書館「くぼっち文庫」を開き、赤穂民報でコラム「絵本で世界を旅しよう!」を執筆した有年原の元中学校長、久保良道さんが7日、がんのため市内の病院で亡くなった。80歳だった。
 赤穂、相生の小・中学校で教鞭をとり、市立民俗資料館長も務めた久保さんは退職後の平成15年、がんで先立った妻・眸さんの遺志を継ぎ、世界中の絵本を自費で集めた「くぼっち文庫」を自宅車庫を改修して開設。その翌年から本紙で掲載が始まった絵本紹介のコラムは先月までに通算240回を数え、今年8月にはコラムを再編集して一冊にまとめたものとして2冊目となる『絵本で世界を旅しよう2―くぼっち文庫の100冊』を出版した。
 平成16年の水害で千数百冊の蔵書を失ったが、何度も東京の古書店に足を運ぶなどして再収集。収蔵する絵本は約100の国・地域の計4000冊を超え、それらを利用者に無料・無期限で貸し出した。数年前からがんを患い、今年4月から療養に専念するため文庫を休館。「絵本は読まれてこそ価値がある」と、8月に地元の小学校や幼稚園に蔵書の大半を寄贈した。
 久保さんは生前、「絵本は人生を豊かにしてくれる」「私自身が絵本に救われた」と話していた。著書のあとがきには、「私の願いは、ただひとつ。ゆったりとした気持ちで絵本を楽しんでほしいだけです」とある。久保さんが寄贈した絵本の一冊一冊に温かな願いがこもっている。


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掲載紙面(PDF):

2017年10月14日(2249号)1面 (13,725,790byte)


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コメント

図書館司書の資格勉強をしている頃、神戸新聞で久保さんのことを知りました。資格を取って、職に就いてからも時々訪れ、色々な本のお話をされていたことを思い出します。
仕事のことを一度でも、また報告したかった…訪問も手紙も何もかも、間に合わなくてごめんなさい…

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投稿:子供と本が好き 2017年11月20日


くぼっち先生・・・・・俺は、貴方に一度しかお会いしていないのに・・・くぼっち文庫を尋ねて再び尋ねて行きたいと思っていたら、二度と会えなくなるなんて・・・・言葉が出て来ません・・・・・・ 。

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投稿:尋ね人 2017年10月24日


2500冊は寄贈されました。
http://www.ako-minpo.jp/news/12298.html

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投稿:僕はぼっち 2017年10月23日


くぼっち文庫の今後が気になります

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投稿:尋ね人 2017年10月21日


俺は、一度だけしかお会いしてないのに・・・・

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投稿:尋ね人 2017年10月18日


中学時代、社会科の授業でお世話になりなりました。御冥福をお祈りします。

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投稿:赤穂出身 2017年10月17日


コラム楽しみに読ませていただいていたので寂しい限りです。安らかにお眠り下さい。

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投稿:読者 2017年10月10日


中学の時大変お世話になりました、もう一度お目にかかりたかったのですが残念です。ご冥福をお祈りいたします。

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投稿:プリエール店長 2017年10月07日


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