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江戸時代の具足や駕籠など寄贈

2017年05月03日

  • 教専寺から寄贈された駕籠。特徴から格式の高さがうかがえる

    教専寺から寄贈された駕籠。特徴から格式の高さがうかがえる

 有年楢原の教専寺は代々同寺に伝わる具足、駕籠などを赤穂市教委に寄贈。市立有年考古館で開催中の「新収蔵展2017」で展示されている。
 市教委によると、同寺は赤松氏一門の志水源之進(源進とも)が赤松氏の滅亡とともに出家して寺を建立したのが始まりとされ、同寺では具足は源之進が使ったものとして伝えられてきた。「当世具足」と呼ばれる形式で、「江戸時代初頭ころのものとみられる」という。
 また、駕籠は幕末ころのものとみられ、黒漆塗で打揚式の屋根、朱漆仕上げの内壁。引き戸の一部に竹を編んだ「網代」を張っている。江戸時代に西本願寺の寺紋だった「五七桐」紋が金具にあしらわれ、「京都から派遣された住職が乗ってきた可能性が高いと言える」(市教委)。屋根が打揚式で網代を外装した駕籠は大名や公家、官僧などにしか使用が許されなかったといい、市内で現存が確認された駕籠4例の中で最も格式が高いという。
 同展では平成28年度に寄贈があった約1100点のうち257点を紹介。天保年間に上郡から有年原に移転した寺子屋「正訓堂」の教科書や生徒名簿、周世の故・松本保氏が収集した古墳時代の滑石製勾玉や金環なども展示している。
 7月10日(月)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休館。入館無料。Tel49・3488


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2017年6月3日(2233号)4面 (11,470,455byte)


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