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祝勝会に300人 郷土のヒーロー祝福

2017年03月01日

  • 祝勝会でファンの求めにポーズを取る小國以載選手

    祝勝会でファンの求めにポーズを取る小國以載選手

 昨年大みそかのIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチで勝利し、赤穂出身初のボクシング世界王者となった小國以載選手(28)の祝勝会が28日、加里屋中洲の市民会館であり、約300人が来場。郷土が生んだヒーローとの交流を楽しんだ。
 市民有志の後援会が主催。会長の大塩純市氏(元祖かもめ屋赤穂本店社長)は「会ったときから『この子は鷹になる』と思った。天地人に恵まれて天下をとった。さらに成長してくれると信じています」とあいさつした。
 紹介を受けた小國選手は「大みそかのグスマンとの試合は正直、苦しくて心が折れそうになったことが何度もありましたが、応援のおかげで踏ん張り、世界チャンピオンになることができました」と感謝を述べ、「これからも一回でも多く防衛できるよう頑張ってまいりますので応援よろしくお願いします」と語った。
 小國選手は輝かしいチャンピオンベルトを肩に掛け、会場を一巡。試合で痛めた拳を治療中のため握手はできなかったが、気さくに写真撮影に応じて来場者と交流した。郷土芸能の恵比寿大黒舞や雅楽演奏などのアトラクションもあり、チャンピオン誕生を祝福した。
 この日、小國選手は母校の赤穂中学校で後輩たちを前に講演も行った。ボクシングを始めてから毎朝のロードワークを欠かしていないことや清掃アルバイトで生計を立てながらトレーニングを続けた経緯を披露。「夢をあきらめたら可能性はゼロパーセントになる。1パーセントでもあれば、あきらめないで」と努力を積み重ねる大切さを語った。
 表敬訪問した市役所では赤穂市スポーツ賞を受賞。赤穂観光大使の委嘱も受けた。初防衛戦は8月または9月になる見込みで、「自分の活躍が赤穂のPRにもつながる。地元に恩返しできるように『義士魂』で頑張りたい」と抱負を語った。


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掲載紙面(PDF):

2017年3月4日(2222号)1面 (13,192,171byte)


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