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アートマイル ユネスコでアピール

2017年01月01日

  • ユネスコ事務局長イリナ・ボコバさんと握手するJAM代表の塩飽隆子さん

    ユネスコ事務局長イリナ・ボコバさんと握手するJAM代表の塩飽隆子さん

 大町の塩飽隆子さん(60)が代表を務めるNGO「ジャパンアートマイル実行委員会」(JAM)がフランス・パリのユネスコ本部で5日間にわたりアートマイル壁画展を開催。JAMが推進する国際協働学習「アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクト」(通称アートマイル)の成果と今後の展望をアピールした。
 異なる国や地域の子どもたちが壁画の共同制作を通して相互理解を深めるアートマイルは、これまで61の国・地域の1103校、3万6864人の児童・生徒が参加。ユネスコが進める「ESD(持続可能な開発のための教育)」に有効な学習プログラムとしてユネスコが奨励している。
 壁画展は日本発のプロジェクトを世界に拡大しようと、JAMとユネスコ日本政府代表部が共催。会場に6カ国のアートマイル作品10点を展示し、12月12日から16日まで行われた。
 初日のオープニングセレモニーには各国ユネスコ大使、ユネスコ事務局幹部など約80人が出席。塩飽代表が「先の読めないグローバル時代を生きる子どもたちは、次々と起こる新たな問題を世界の同世代と協働して解決していかなければなりません。アートマイルは、子どもたちが世界の人々との協働を原体験するプロジェクトです。対立ではなく、対話を!孤立ではなく、協働を!」とスピーチした。
 今回の成果発表を受けて、3月にカナダで開かれるユネスコ世界会議でアートマイルについてプレゼンテーションする機会が設けられることとなった。また、フランスでは自国がホスト国となってアートマイルに取り組もうとする声が上がった。
 2020年には東京五輪に合わせてアートマイル作品を展示する「オリンピック展」を開催するアプローチも始まっている。塩飽代表は「今回のユネスコでの展示が、日本発のアートマイルが世界の舞台に上がる節目になると考えています。多くの国がホスト国となることで、さまざまな国・地域の子どもたちがより重層的につながり合い、世界の平和につながっていくことを願っています」と語った。


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掲載紙面(PDF):

2017年1月1日・第1部(2213号)1面 (9,334,963byte)


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