赤穂民報

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三木家文書公開 討ち入りの記述も

2016年11月25日

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 相生若狭野浅野家と関係の深い旧庄屋・三木家に残されていた古文書や絵図などを中心に紹介する企画展「忠臣蔵から村文書まで−西播磨のアーカイブ」が相生市那波南本町の同市立歴史民俗資料館と図書館で開催されている。
 若狭野浅野家は、赤穂藩主・長直の養子である長恒を初代に創設した分家。若狭野に陣屋を構え、元禄赤穂事件で改易になった本家の事後処理を担った。三木家は明治期に同家と姻戚になり、陣屋にあった資料を保管。平成18年にたつの市へ寄贈した。
 今展では、寄贈された4000件を超える資料群の中から浅野家と同村に関連のある113件を展示している。
 寛文11〜12年(1671〜72)に作られたとみられる赤穂浅野家の江戸上屋敷図は「御あそび所」と書かれた部屋があり、長矩と弟長廣(大学)の遊び部屋だったと思われる。表座敷にあたる大書院の並びに「舞台の間」があり、能楽のたしなみがあったとうかがえるという。
 三木家の歴代当主が日々の家事や出来事を書き残した覚書のうち、元禄14年の「萬記録」には「浅野匠内守様、江戸御城にて御けんくわ(喧嘩)」と刃傷事件の記事があり、翌年には吉良邸討ち入りの記述もある。また、長矩や義士の年忌法要が花岳寺で行われるたびに使者を向かわせた記録があり、同家との結びつきの深さが見て取れる。
 群境や村境の争論についての裁許を示した江戸時代の絵図も。たつの市立龍野歴史文化資料館の市村高規館長は「資料を通して地域の歴史を直に感じてもらえれば」と話している。
 12月18日(日)まで午前10時〜午後4時。入館無料。Tel23・2961。関連行事は次のとおり。
 ▽フィールドワーク「赤穂城を歩く」=12月4日(日)午後2時〜4時。講師・小野真一氏(赤穂市教委)。資料代300円で先着40人(要事前申込)
 ▽記念講演会「三木家文書にみる江戸時代の那波村」=12月11日(日)午後1時半、相生市立図書館視聴覚室。講師・高木謙一氏(豊島区立郷土資料館学芸研究員)。無料。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2016年11月26日(2208号)4面 (11,031,633byte)


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コメント

無難な表現は「歴代の主人」でしょうか。「主人」が一般家庭の「ご主人」程度にしかとれないというなら、多少文章を変えて「代々、三木家で日々の家事や出来事を書き残した覚書」などということでしょうか。参考まで。

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投稿:民報さん「歴代当主」はおかしいよ ? 2016年11月27日


ちなみに何と表記したら正しいのでしよう。

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投稿:上の方、ご教示ください。 2016年11月27日


「三木家の歴代当主」という表記は、誤りでしょう。絶対ではありませんが、広辞苑には、「当代の戸主。現在のあるじ」と書かれています。「当時の主人」とか伝統的な家や老舗の主人に対する敬称のように誤解して使われることが多いようですが、全くの誤りです。ミニコミ紙といえども新聞です。正しい表記に努めてください。

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投稿:民報さん「歴代当主」はおかしいよ 2016年11月25日


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