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東有年八幡神社の頭人行事 5年ぶり「初頭」

2016年09月04日

  • 5年ぶりに行われた東有年八幡神社頭人行事の禊

    5年ぶりに行われた東有年八幡神社頭人行事の禊

 赤穂市無形民俗文化財に指定されている東有年八幡神社頭人行事の「八朔祭」が4日にあり、新たに頭人になった「初頭」が伝統に則り、川で禊を行った。
 同神社の頭人は、東有年在住で両親が健在な満5歳〜9歳からくじ引きで決め、3年間続けて務める慣わし。1年目を「初頭」、2年目を「中頭」、最終年を「上り頭」と呼び、初頭のみ旧暦8月1日の未明に上郡町竹万の安室川で沐浴する。同神社のご神体が安室川の洪水で竹万から流れ着いたとの伝承と関わりがあるとも言われる。
 近年は少子化で頭人の条件に該当する子どもが減り、秋の例祭当日のみ務める「一日頭人」が続いていた。今年の頭人には2人の希望者があり、くじ引きで平尾恵一君(5)が当選。3年任期の頭人が5年ぶりに誕生し、八朔祭の禊も復活した。
 午前5時に東有年自治会館を車で出発。途中の峠にある小社に参拝してから竹万へ。恵一君は伝統にならって全裸で川に入り、父の典之さん(42)が水をかけた。
 頭人は、かつて男子限定だったが、数年前から女子にも門戸を開いた。今後は水着着用での禊も認める方向で検討しているという。宮総代の上田忠勝さん(74)は「今年の祭りは一段と盛り上がりそう。これからも形は少しずつ変わっても祭礼を守っていきたい」と話していた。
 同神社の例祭は今年は10月8日(土)に宵宮、9日(日)に本宮が行われる。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2016年9月10日(2199号)1面 (14,362,739byte)


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