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旧赤穂郡内現存最古の義士絵馬を寄託

2016年04月01日

  • 赤穂市に寄託されることになった黒尾須賀神社の義士絵馬=平成21年撮影

    赤穂市に寄託されることになった黒尾須賀神社の義士絵馬=平成21年撮影

 赤穂義士を描いた絵馬として旧赤穂郡内で現存する最古の「黒尾須賀神社義士画像図絵馬」(赤穂市指定文化財)がこのほど市へ寄託され、一部を有年楢原の市立有年考古館で展示している。
 市教委によると、同絵馬は義士を一人ずつ描き、絵師は京狩野派の菅原永得。江戸後期の嘉永2年(1849)に牟礼東村の住人たちが奉納した。旧赤穂郡内で24の神社に現存する義士絵馬の中で最も古い。
 四十七士のうち吉田忠左衛門の絵馬が欠落しているものの、仇討ち前に死んだ矢頭長助、萱野三平、橋本久蔵の3面を含み、奉納額を合わせて計50面が現存している。「芝居(忠臣蔵)の絵馬ではなく、史上の人物、義士を取り上げた絵馬であり、歴史資料として価値が高い」として平成8年に市有形文化財に指定された。
 これまでは同神社の絵馬堂に掲げられ、有年牟礼・黒尾地区の住民有志が市教委の協力を得て管理に努めてきたが、風雨による損傷、劣化が進行。これ以上の劣化を防ごうと、市への寄託が決まった。今後は歴史博物館の収蔵庫で保管される。
 有年考古館での展示は比較的保存状態の良い5面を紹介。4月11日(月)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。Tel49・3488


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2016年4月2日(2180号)3面 (10,404,515byte)


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