2015年05月30日
電気、水道のないセンチャン地区の民家
ンドファン市の中で唯一、水道と電気が整備されていない「センチャン」という地域を訪問しました。そこに住む人々は私が住んでいる地域の人や普段一緒に仕事をしている市職員と比べ、家屋も衣服も貧しいように見えました。
セネガルでは全体が石造りの家屋が一般的ですが、センチャンの家はサケットという木を乾燥させて葺いた屋根で雨漏りすることもあります。電気がないので夜になると真っ暗です。
私が訪れたお宅は6畳ほどの広さしかないところに8人が住んでいました。ベッドは2つしかなく、そのうちの1つは袋に草を詰めたもの。地べたで寝る人もいるそうです。水は、タンクを持ってロバ車に乗り、遠くから買ってこなければなりません。
子どもたちの衣服はほころびが目立ち、古着を着回している感じです。他地域ではお祝い事があるたびに服を新調する家庭もある中で、とても大きな格差を感じます。食事内容や収入を調べれば、さらに格差が明確になることでしょう。
水がほしい、電気がほしい、安心して寝られる家が欲しいという切実な思いを聞きました。最低限の生活を強いられている人々のために私が出来ることは何か、私の立場を利用して彼らができることは何か、じっくり話し合っていこうと思います。
[ チコのセネガル通信 ]
掲載紙面(PDF):
2015年5月30日(2137号)4面 (10,503,669byte)
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