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赤高ナイン熱戦譜(18)記念すべき大会初白星

 2015年05月02日 
東映フライヤーズ時代の三住晨文=木村國勇さん提供
 戦争をはさんで14年ぶりに参加した昭和22年夏の兵庫大会。
 翌春に赤穂初のプロ野球選手として巨人入りする剛腕・塩崎正人をエースに擁したが、神戸四中に4−5で惜敗し、初勝利はならなかった。とはいえ、出場4度目にして初めて得点を挙げ、失点を一桁に抑えた。
 これが自信になったのか、翌年の30回大会1回戦で中外商(現尼崎北)に4−0。記念すべき大会初白星を挙げ、その次の夏は佐用、住友工に連勝して3回戦まで進出した。ちょうど旧制赤穂高等女学校と統合されて男女共学になった時期。当時の主戦だった木村昌弘(83)=東京都渋谷区広尾=は「温かい眼差しと声援が我ら青春の血を頑張らせたのであろう」と冗談交じりに述懐している。
 しかし、昭和25年は芦屋、26年は甲陽に初戦敗退。27年は尾上孝夫、卒業後に東映フライヤーズに入団する三住晨文の2投手で準々決勝まで勝ち進んだが、この夏に全国制覇した芦屋に0−10でコールド負けした。28年も初戦で神戸に敗れた。
 これまで赤高が出場した夏の兵庫予選10回のうち9回で阪神・神戸地区のチームに苦杯をなめたことになる。そんな中、鳴尾を6−0でシャットアウトした試合は、「都会のチームに勝つ」ことが悲願だったOBの溜飲を下げたに違いない。(文中敬称略)
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掲載紙面(PDF):
2015年5月2日(2134号) 4面 (10,742,716byte)
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