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アナゴが品薄

 2008年03月08日 
 赤穂特産の焼きアナゴが近ごろ品薄になっている。市内のある鮮魚店によると、「3月に入ってからほとんど入荷しなくなった」という。その原因を探ってみた。
 関係者の話では、この時期市内に出回っているアナゴの大半は家島、坊勢で水揚げされたもの。ところが、その両漁協が3月からアナゴの漁獲を休止しているという。
 実は今の時期、アナゴ漁は規則で禁じられている。昭和41年に制定された兵庫県漁業調整規則によると、毎年12月1日から翌年5月31日までの半年間は「あなごもんどり」を用いた漁を禁止。県水産課によると、「アナゴ資源保護」が目的で、定置網にたまたま入った場合は違反に当たらない。
 「もんどり」とは一旦アナゴが入ると出られなくなる筒状の仕掛け。姫路海上保安部の巡視艇が先月、播磨灘であなごもんどり漁とみられる現場を注意し、各漁協が組合員に対し規則の遵守を徹底。その結果、アナゴの流通量がゼロに近い状態になったようだ。
 県水産技術センターによると、県下のアナゴの年間漁獲量は昭和63年の2400トンをピークに1500トン前後で推移していたが、平成6年ごろから減り始め、ここ数年は700トン台で横ばいになっているという。ちなみに赤穂市漁協の水揚げ量は約4・9トン(平成19年)。
 減少の理由として、「外洋から入ってくる幼生の数が減っていると思われる」(同センター)が、「アナゴは生態や産卵場所が未解明」ではっきりした原因はわかっていない。
 なお、赤穂市漁協は「冬の間はどうせいいアナゴが揚がらないので、この時期にアナゴ漁をしている漁師は市内にはいないのでは」と特に影響はない模様。一方、鮮魚店は「贈答用の焼きアナゴに使えるような上物が入らず、注文を断らざるをえない」と嘆いている。
 岡山県はかごを用いた「アナゴカゴナワ漁」(許可制)を通年で認めている。
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掲載紙面(PDF):
2008年3月8日(1783・1784号) 3面 (11,006,015byte)
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