忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報

  1. トップページ
  2. 赤穂の昔話
  3. 記事詳細

赤穂の昔話「引き受けたおなら」

 2019年09月07日 
 
 きょうは庄屋の家の嫁取りです。夕方になると、花嫁さんが来るので、朝からてんてこまいのいそがしさです。
 日が暮れた頃、親類の人に迎えられて花嫁さんが着きました。花嫁さんは近所の人たちから、
 「きれいな嫁はんやな」
 「ほんまやな。ありゃ、婿はんも幸せもんやな。もうけもんやで」
 と、いわれるほど美しい人でした。
 式も無事に終わり、お座敷にはご馳走が並べられ、酒盛りの始まりです。花嫁さんは、花婿さんの母親に手をひかれ、酒盛りの座敷に挨拶に出てきました。正面の花婿さんのそばに座りましたが、緊張のため花嫁さんの身体はコチコチです。花嫁さんの後ろには付き添いの女中が座っていました。
 仲人と両親の挨拶が終わり、いよいよ花嫁さんの番です。蚊の鳴くような声で
 「よろしゅうおねがいします」
 と言ったまではよかったのですが、おじぎをした拍子に
 「ブー」
 と、緊張のあまりおならをしてしまったのです。
 花嫁さんは恥ずかしくて顔が真っ赤です。花婿さんもとっさのことで、どうしてやればよいかわからず困っています。
 そのとき、花嫁さんに付き添っていた女中が、大きな声で言いました。
 「いやあ、すんまへんこって。いとはんの一生一代の大事な席で、えらいことしてしもた。どうぞこらえてくださいませ」
 そして、頭を何度もペコペコ下げながら、女中は「プー」とやり、
 「いやあ、また出てしもうた」
 息をころして見守っていた人たちは大笑い。酒盛りはいっそうにぎやかになり、朝まで続いたということです。(赤穂市教育委員会刊『赤穂の昔話 第一集』・「引き受けたオナラ」より)=切り絵・村杉創夢
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2019年9月7日号(2339号) 4面 (8,770,853byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)

コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 《城南橋贈収賄事件》「市政の信頼回復に全力で」市長訓示←厳罰(09/18)
  • 《城南橋贈収賄事件》「市政の信頼回復に全力で」市長訓示←どうせ削除されるでしょうが…(09/18)
  • 《城南橋贈収賄事件》「市政の信頼回復に全力で」市長訓示←頑張れ赤穂市役所(09/18)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

メール会員登録

赤穂民報のニュース(一部)をリアルタイムでお届けします。

e-mail(半角入力)

携帯でドメイン指定受信をされている方は「@QRmail.jp」を指定してください。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 広告募集中
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 広告募集中