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「北前船寄港地」テーマにイベント

 2017年05月20日 
北前船寄港地として日本遺産追加認定を目指す地元住民のみなさん
 文化庁の「日本遺産」に認定された「北前船寄港地・船主集落」への追加認定を目指そうと、かつて北前船が出入りした寄港地としての歴史を有する坂越地区で地域づくりイベントが6月に開催される。
 行事のシンボルとなる廻船模型も出来上がり、主催の「坂越のまち並みを創る会」は「廻船で栄えた郷土の歴史を広め、追加認定への機運を高めたい」と意気込んでいる。
 北前船は江戸中期から明治にかけて、本州の日本海側沿岸を経由して大坂と北海道を結ぶ西回り航路を往来した買積船の呼称。天然の良港を持つ坂越にも廻船業者があり、寄港地の一つとして繁栄した。
 同会は「北前船寄港地としての歴史を地域おこしに活かそう」と2年前から調査研究を始めた。他の寄港地を訪ねて文献や資料を収集。寄港地同士の連携を図る全国フォーラムにも積極的に参加し、各地の団体とのネットワークを築いてきた。
 イベントは「北前船寄港地坂越浦 廻船物語」と題し、これまでの調査成果を6月2日(金)から7月3日(月)まで坂越まち並み館と旧坂越浦会所にパネル展示(午前10時〜午後4時、火曜休み)。会所前に廻船模型(実物の約5分の1)を展示する。会期中に歴史講座やミニコンサートの関連イベントも催し、集客を図る。
 先月に文化庁から「日本遺産」に認定された「北前船寄港地・船主集落」は北海道から福井県までの11市町。兵庫県内には坂越のほか室津、竹野など複数の寄港地があり、井戸敏三知事は「来年以降、大阪から瀬戸内海沿岸と京都までの間を第二陣で日本遺産に働きかけていく」と追加認定に意欲をみせている。
 坂越が日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の一つに追加認定されれば、歴史を後世に伝えるとともに観光活性にも弾みがつくと期待される。同会の門田守弘会長(65)は「北前船は坂越の成り立ちを語る上で欠かせない存在。行政の理解と協力も得ながら取り組みたい」と話している。
 関連イベントは次のとおり。いずれも無料で午後1時開始。問い合わせはTel48・7770(坂越まち並み館)、Tel48・7755(旧坂越浦会所)。
 ▽北前船コンサート=6月3日(土)、坂越公民館。
 ▽北前船歴史講座=6月18日(日)、大避神社。「大避神社と船絵馬」生浪島堯・大避神社宮司、「北前船について」柏山泰訓・嶋屋友の会事務局長、「小豆島の塩と石と北前船について」南堀英二・肥土山農村歌舞伎保存会
 ▽北前船郷土民謡=6月25日(日)、大避神社
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掲載紙面(PDF):
2017年5月20日(2231号) 1面 (6,083,246byte)
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