忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報

  1. トップページ
  2. 赤穂の昔話
  3. 記事詳細

創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(九)

 2016年10月01日 
 
 為吉は、塩がたくさん売れて、今では、大金持ちだ。いつでも、潮吹き穴のことは、大事に見守っている。為吉は、岬の崖の上に社を作り、「塩岩(しおいわ)神社」として、朝な夕なに、お礼のお参りをした。
 潮吹き穴のおかげで、魚や貝は取れるし、塩も取れるのだ。塩岩があるから、瀬戸の海は、塩の量が豊かで魚たちだけでなく、人にとってもすばらしい恵みを与えてくれる守り神みたいなものだ。塩岩は、けっして人が触ってはいけないもので、波の力だけが、塩を海に運んでくれるものだとして、洞窟を守っていった。
 塩田の仕事は、非常にきつい仕事である。真夏の炎天下、海の水を海岸から塩田まで運び込み、その海水を塩田に撒いていく。水が蒸発したら、この砂を集めて、塩水で塩だけを洗い流さなければならない。さらに、この塩水をかまどで何時間も煮ていかなければならない。
 どの仕事も、非常につらい仕事ばかりだ。
 為吉は、塩作りが大変な仕事であることをよく知っていた。だから働く人々を大切にした。為吉は、儲かったお金で、この村に住む人々が、もっと豊かになるよう、工夫した。
 塩田が大きくなったので、塩田で働く人の数も多くなってきた。その人たちの家を塩田の近くに作った。働く人々が、安心して暮らせる場所が必要だった。
 為吉は、大きな屋敷を作った。それは、各地から塩の買い付けに来る人々を歓迎するためであり、それが、また商人たちに評判がよく、次も必ず来てくれるようになっていた。
 また、塩田で使う道具や、海で使う道具、家庭で使う道具をいろいろ用意して置いた。村の人は、誰でも自由に出入りでき、必要な道具を自由に使うことが出来るのだった。さらに、病気などで困った時には、いつでも相談に乗って、医者の世話から薬の世話まで出来るかぎりの手伝いをしていた。
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2016年10月1日(2201号) 3面 (11,891,591byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)

コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 赤穂西中吹奏楽部 関西大会も金賞←りんりん(08/19)
  • 赤穂西中吹奏楽部が創部初の県金賞 関西大会へ←赤穂の人(08/19)
  • 京アニ放火事件 武本康弘さんの死亡を公表←ヒロリン♂(08/13)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

メール会員登録

赤穂民報のニュース(一部)をリアルタイムでお届けします。

e-mail(半角入力)

携帯でドメイン指定受信をされている方は「@QRmail.jp」を指定してください。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 広告募集中
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 広告募集中