赤穂民報

故障から3年 加里屋中継ポンプ場 ようやく更新(3月26日)

 2基あるメインポンプがいずれも故障していた赤穂市の下水道施設「加里屋中継ポンプ場」で、1基の更新整備が完了。検査と引き渡しを経て、正式に稼働する。

 同施設では2021年4月、メインポンプ1基が故障。更新整備工事を落札した業者が「機器の選定」や「新型コロナウイルスの影響による機器設計の遅延」を理由に3度にわたって工期を延長。23年4月にもう1基も壊れて動かなくなり、予備と仮設のポンプでの対応が続いていた。

 更新されたポンプは毎分18・2立方メートルを汲み上げることができ、予備と仮設を含めた施設全体の処理能力は毎分72・2立方メートルで従来の1・2倍になる。当初4895万円で落札された工事費は「積算と乖離が生じており、設計金額で購入できる業者は見つからない」(業者)との申し出を受けて異例の増額が行われ、最終的な請負額は7505万円となった。

 26日には議員が現地を視察。竣工したメインポンプを試運転すると、らせん状の羽根がついたスクリューが回転し、汚水を汲み上げる様子が確認できた。

 市は「時間を要したが更新できてほっとしている。今後はこのようなことのないように点検と維持管理に努めたい」(下水道課施設係)とし、もう1基の故障しているメインポンプについては「下水道施設全体の整備計画の中で優先順位を考慮して更新時期を検討していく」としている。

(故障から約3年で更新整備が完了した加里屋中継ポンプ場)

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