赤穂民報

全日本社会人ボクシング準優勝 高野の尾上海斗さん(2月15日)

 働きながらボクシングに打ち込む高野の尾上海斗さん(21)が全日本社会人選手権(昨年12月20〜24日、三重県四日市市)のフライ級で準優勝。「次は優勝する」と意気込んでいる。

 左右の強打を武器に真っ向から打ち合いを挑むファイターで1回戦から準決勝まで3試合ともRSC勝ち。決勝は今大会の最優秀選手に選ばれた地元・三重代表に判定で敗れたが、常に前に出る自分のボクシングを最後まで貫いた。

 中2だった2016年の大晦日。赤穂出身のプロボクサー小國以載さんがチャンピオンベルトを奪取したIBF世界Sバンタム級タイトルマッチをテレビ観戦し、無敗の王者からダウンを奪って勝利した姿に心が熱くなった。小國さんがアマチュア時代にトレーニングしていたジムが上仮屋にあることを知り、けがを心配する両親を説得して高2で入門した。

 コロナ禍の影響でジムが閉鎖され、姫路市網干区の川端スポーツボクシングジムへ移籍。元日本Sフライ級チャンピオンの川端賢樹会長(51)の指導で力をつけた。強引にも見えるボクシングスタイルながら、いろんな選手の試合映像を見て戦術を採り入れる研究熱心な一面もある。

 日中は機械工の一人親方として工場プラントの設置やメンテナンスに従事している。仕事を終えて午後6時過ぎからジムが閉まる9時半ごろまで、ほぼ毎日練習に汗を流す。昨年にはプロの日本チャンピオンからスパーリングパートナーに指名されてグローブを交え、大きな経験を得た。

 「努力家でどんどん強くなっている。軽量級とは思えないパンチのパワーがある。強い選手と対戦してキャリアを積めば楽しみ」と川端会長。尾上さんは「社会人選手権で優勝してからプロになる。会長みたいにクレバーなボクサーになって、ベルトを懸けたタイトルマッチの舞台に立ちたい」と夢を語った。

(全日本社会人ボクシング選手権のフライ級で準優勝した尾上海斗さん)

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